施工部分の汚れを落とす以外にも大切な理由があるため、塗装前の高圧洗浄の必要性について理解する必要があります。
今回は外壁塗装の前に高圧洗浄する理由と、行う上での注意点をご紹介します。
□外壁塗装で高圧洗浄をしないとどうなる？
外壁塗装を行う前に高圧洗浄をしなければいけない理由は、外壁の表面にある古い塗膜を洗い流す必要があるためです。
塗装によって作られた塗膜は、紫外線や雨風、排気ガスなどにさらされて劣化し、外壁の耐久性が下がるため、安全面のためそのままにしておくことは危険です。
劣化した塗膜はチョーキング現象と呼ばれる、表面に触れると粉が付く状態になります。
チョーキング現象が発生してしまった塗膜の上に新しい塗料を塗り直しても、塗膜の粘着力がないため、塗った塗料がすぐにはがれてしまいます。
短期間で修復が必要になる原因につながるので、外壁塗装の前には必ず高圧洗浄を行いましょう。
高圧洗浄で古い塗装を洗うのは、汚れを落とすことだけでなく、劣化した塗膜を洗い流すことが主な目的と考えることが良いでしょう。
□高圧洗浄を行う際の注意点
高圧洗浄を行う期間中は気を付けなければならないポイントがいくつかあります。
1.洗浄中は窓を閉める必要がある
洗浄部分に近い窓やドアなど室内につながる部分を開けたままにすると、部屋の中に洗浄水や汚れが入り込んでしまう可能性があります。
外壁の高圧洗浄中は、必ず室内につながる全ての部分を閉めましょう。
特に排気口は見落とすことがあるため、十分注意しましょう。
2.洗濯物を外に干さない
高圧洗浄時は、洗濯物を外に干すことを控える必要があります。
洗浄による水しぶきで、洗濯物が濡れたり、汚れてしまったりする可能性があります。
また、高圧洗浄の水しぶきや汚れが近隣の家に飛ぶ恐れがあるため、高圧洗浄を行う際は、必ず近所の人たちの了承を得ましょう。
3.騒音が発生する
高圧洗浄機は、使用する機器によって大きな騒音が生じる場合があります。
高圧洗浄を行う際は、水しぶきや汚れが飛ぶということ以外に、大きな音が生じることを近所の人へ一言断りを入れておきましょう。
トラブルを避けるためにも大切なことです。
□まとめ
外壁塗装工事で高圧洗浄を行うことは、外壁塗装を長く保つために行う重要な行程です。
また、高圧洗浄中は自分たちだけでなく、近隣住民にも影響があるということを忘れてはいけません。
トラブルを避けるためにも高圧洗浄を行う際は、注意点を理解しておきましょう。
