しかし、困るのがその後の処理。
余ったペンキは特に、普段なかなか処分することが無いため扱いに困るでしょう。
今回は、余った塗料の処分方法や残量別の処理の仕方をご紹介します。
□余った塗料は自治体で回収してもらえる?
実際のところ、ペンキの回収を行っていない自治体は珍しくありません。
液体のままのペンキを回収すると、容器が破損して回収車を汚す可能性があります。
また、大量のゴミを回収する自治体にとっては、有害性や引火性があり、徹底した分別が求められるペンキの回収は難しいというのも理由のひとつにあるでしょう。
ですが、自治体に回収してもらえないからといってペンキを排水溝や側構に流すのも絶対にやめましょう。
油性の場合、ペンキが途中で固まって排水溝を詰まらせてしまう可能性がありますし、水溶性であっても水質汚染につながりかねません。
刷毛や容器に付着した水溶性ペンキを洗い流す程度であれば、問題ないのでご安心ください。
塗料自体が余っていてお住まいの自治体では回収できない場合は、販売元や製造元、回収業者などに依頼することになります。
また、自治体によっては中身を取り除けば、燃えるごみとして回収してくれることもあります。
□塗料の捨て方を残量別にご紹介
燃えるごみとして処分する場合、液状のまま捨てるのではなく適切な処分を行う必要があります。
処理の方法はペンキの残量によって異なるため、注意しましょう。
*結構な量が余っている場合
残塗料処理剤という、水性塗料にも油性塗料にも使用できる商品を用います。
まず、余った塗料と残塗料処理剤の粉をよく混ぜます。
混ぜ合わさったら、余った塗料の3倍にあたる水を加えて、さらにかき混ぜましょう。
次第にもこもこと膨れ上がりおから状に固まるので、新聞紙に広げて乾燥させたら完了です。
*少量の塗料が余っている場合
余った塗料が少量で、残塗料処理剤を使用するほどでもない場合は、ローラーや刷毛を使って新聞紙やいらない紙に塗り広げましょう。
その後しっかりと乾燥させ、一般ごみに捨てます。
また、塗料をすべてかき出した後の容器も忘れず乾燥させます。
容器が一斗缶の場合は、上部を専用のカッターや缶切りを使用して開けると良いです。
□まとめ
今回は、余った塗料の処分方法と燃えるごみに出す際の処理の仕方をご紹介しました。
まずはお住まいの自治体で、塗料の回収がどのような扱いになっているのかを確認するところから始めましょう。
外壁・屋根の塗装をする際は、当社に依頼していただけるとペンキをご自身で処分する手間が省けますので、ぜひご検討ください。