サイディングへのリフォームを検討している方は、費用対効果を重視しながら、最適な選択をしたいと考えていることでしょう。
今回は、サイディングへリフォームするメリット・デメリットと費用について解説します。
□外壁塗装からサイディングへリフォームするメリット・デメリット
外壁をサイディングにリフォームすることで、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
＊外壁塗装からサイディングへリフォームするメリット
1:デザイン性の向上
サイディングは、タイル調やレンガ調、木目調など、多彩なデザインが魅力です。
まるで本物の素材を使用したような質感を実現できるため、住宅の外観を一新したいというニーズに最適です。
また、豊富なカラーバリエーションから選べるため、あなたの理想の外観を創り出せます。
2:施工のしやすさ
サイディングは、既製品のボードを壁に貼り付ける工法のため、外壁塗装に比べて施工がスムーズに行えます。
そのため、工期が短縮できるというメリットがあります。
加えて、サイディングボードは工場生産されているため、デザインにばらつきがなく、施工する業者の腕によって仕上がりが大きく左右されることもありません。
3:費用削減
サイディングは、他の外壁材に比べて、工期が短く、特別な技術を必要としないため、人件費を抑えることが可能です。
さらに、サイディングボード自体が安価なため、施工にかかる費用全体を削減できます。
4:耐久性
サイディングは、素材によって耐久性に違いはありますが、一般的には長寿命で、メンテナンスの手間も少ないと言われています。
ただし、素材の種類や施工方法によって耐久年数は大きく異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
＊外壁塗装からサイディングへリフォームするデメリット
1:メンテナンス費用の増加
サイディングは、素材によっては定期的なメンテナンスが必要です。
例えば、窯業系や金属系のサイディングは、表面に防水塗装が施されていますが、経年劣化により剥がれてしまうため、10年程度で塗り直しが必要です。
また、サイディングボードのつなぎ目を埋めるコーキング材も劣化しやすく、定期的な補修が必要となります。
2:部分的な張り替えの難しさ
サイディングは、外壁全体を張り替えるリフォームの場合、比較的費用が抑えられます。
しかし、部分的に張り替える場合は、既存のサイディングとの色合わせや素材の統一などが難しく、費用が高額になる可能性があります。
□外壁をサイディングにリフォームする際の費用詳細
サイディングリフォームの費用は、使用する素材や施工方法によって大きく異なります。ここでは、具体的な費用内訳と、材質別の価格について詳しく解説します。
1:費用内訳
30坪程度の住宅の場合、サイディング外壁へのリフォーム費用は、およそ150万円～250万円程度が相場です。
具体的な内訳は、以下の通りです。
・足場：10万円～15万円
・施工費：40万円～70万円
・シーリング：10万円～20万円
・材料費：50万円～110万円
・既存外壁解体：10万円～30万円
・諸経費：10万円～30万円
2:材質別の価格
サイディングボードは、窯業系、金属系、木質系、樹脂系など、さまざまな種類があります。
それぞれの特徴と、30坪住宅における目安価格は以下の通りです。
・窯業系サイディング：60万円（合計工事費用：160万円～230万円、耐用年数：7～13年）
・金属系サイディング：48万円（合計工事費用：150万円～220万円、耐用年数：10～15年）
・木質系サイディング：72万円（合計工事費用：170万円～240万円、耐用年数：8～12年）
・樹脂系サイディング：108万円（合計工事費用：190万円～250万円、耐用年数：10～20年）
3:既存外壁の撤去費用
既存の外壁がモルタルやタイルの場合、サイディングにリフォームする際に解体費用が発生します。
解体費用は、10万円～30万円程度を見込んでおきましょう。
□まとめ
外壁塗装からサイディングへのリフォームは、デザイン性や施工のしやすさ、費用削減などのメリットがある一方、メンテナンス費用や部分的な張り替えの難しさなどのデメリットも存在します。費用面では、使用する素材や施工方法によって大きく異なるため、事前にしっかりと見積もりを取り、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。
今回の記事が、あなたのサイディングリフォームの判断の一助になれば幸いです。
