築年数が経ったマイホームを大切に長く住み続けたい、そんな気持ちを持っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、住んでいるうちに外壁にコケが生えてしまい、放置すると家が傷むのではないかと不安を感じている方もいるかもしれません。
コケは、見た目だけでなく、実は家の寿命を縮める原因にもなりえます。
放置すると、外壁の劣化や建物の寿命を縮める原因となるだけでなく、健康被害にも繋がることがあります。
この記事では、外壁に発生するコケの原因、放置することによる住宅の劣化症状、効果的な対策方法をわかりやすく解説します。
□外壁のコケを放置するとどうなる？
外壁にコケが生えているのを見かけたら、放置せずに早めに対処することが大切です。コケは、見た目だけでなく、家の構造自体を傷める可能性もあります。
1:コケの繁殖は外壁の劣化を加速させる
コケは水分を吸収して増殖するため、外壁を常に湿った状態にしてしまいます。
湿気は、外壁材の劣化を促進し、ひび割れや剥がれなどの症状を引き起こす可能性があります。
2:外壁材の種類によってはコケによるダメージが大きくなる
外壁材には、モルタル、サイディング、タイルなど様々な種類があります。
その中でも、吸水性が高い素材は、コケの繁殖によってダメージを受けやすくなります。
特に、窯業系サイディングは、コケの水分によって反ったり、変形したりする可能性があります。
3:コケは建物の寿命を縮める
コケが外壁に繁殖すると、外壁材の劣化が加速し、建物の寿命が短くなる可能性があります。
また、コケが原因で雨漏りが発生するケースもあり、住居の安全性を脅かす要因となります。
□外壁のコケの発生原因と対策
＊原因
1:湿気
コケは湿気を好むため、湿気が多い場所では繁殖しやすいです。
特に、雨風があたりやすく、乾燥しにくい場所や、地面からの湿気が上がってくる場所では、コケが発生しやすいと言われています。
2:日陰
日陰は湿気がこもりやすく、乾燥しにくい環境です。
そのため、日当たりの悪い場所や、建物に影が長くかかる場所では、コケが生えやすい傾向があります。
3:風通しの悪さ
風通しが悪い場所では、湿気が滞留しやすく、コケが繁殖しやすい環境になります。
特に、建物に囲まれた場所や、塀などで風通しが遮断されている場所では、注意が必要です。
＊対策
1:定期的な清掃
外壁を定期的に清掃することで、コケの発生を抑制することができます。
高圧洗浄機を使うと、コケを効果的に落とすことができます。
2:通気性を高める
外壁の通気性を高めることで、湿気を逃がし、コケの発生を防ぐことができます。
換気扇を定期的に掃除したり、軒下や壁際に換気口を設置したりすることで、通気性を改善することができます。
3:コケの発生を防ぐ塗料
外壁にコケの発生を防ぐ塗料を塗ることで、コケの繁殖を抑えることができます。
コケ防止効果のある塗料には、防カビ剤や防藻剤などが配合されています。
□まとめ
外壁にコケが生えてしまうと、見た目の悪さだけでなく、外壁の劣化や建物の寿命を縮める原因となるため、放置せずに早めに対処することが大切です。コケの発生原因を理解し、定期的な清掃や通気性の改善など、適切な対策を行うことで、美しい外観を保ち、建物の寿命を長く保てます。
