築20年以上の中古住宅を購入されたあなた。
これから家のメンテナンスを検討していく中で、「屋根カバー工法」という言葉は耳にするけど、実際どんなメリットやデメリットがあるのか、自分の家に適しているのか判断できない、失敗したくないと思っているのではないでしょうか。
今回は、屋根カバー工法のメリットだけでなく、デメリットや注意点、避けるべきケースを具体的に解説することで、あなたが屋根カバー工法を正しく理解し、最適な選択ができるようにサポートします。
□屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法です。
既存の屋根を剥がす葺き替え工事に比べて、費用を抑えられ、工期も短く済むというメリットがあります。
しかし、デメリットも存在します。
1: 屋根内部の点検が難しくなる
2: 以後の修理やリフォームが割高になる
3: 耐震性が下がる
4: 使用できる屋根材が限られる
など、注意すべき点がいくつかあります。
□屋根カバー工法のデメリット
屋根カバー工法は、既存の屋根の劣化状況や建物の構造によっては、適さない場合があります。
1: 屋根内部の腐食やシロアリ被害など、既存の屋根に問題がある場合
既存の屋根に腐食やシロアリ被害などの問題がある場合は、カバー工法を行うよりも、一度既存の屋根を剥がして、新しい屋根材で葺き替える方が安全です。
カバー工法では、既存の屋根の問題を隠してしまうことになり、将来的に大きなトラブルに繋がる可能性があります。
2: 耐震性が低い建物
耐震性が低い建物に屋根カバー工法を行うと、屋根の重量が増加し、耐震性がさらに低下する可能性があります。
地震などの災害時に、建物が倒壊するリスクが高まるため、注意が必要です。
3: 屋根の傾斜が急な場合
屋根の傾斜が急な場合、カバー工法を行うと、新しい屋根材が剥がれやすくなる可能性があります。
特に、強風や台風などの際に、屋根材が飛散するリスクが高まるため、注意が必要です。
4: 屋根の重量増加が許容できない場合
建物の構造によっては、屋根の重量増加が許容できない場合があります。
カバー工法を行うと、屋根の重量が増加するため、建物の構造に影響を与える可能性があります。
これらのケースでは、カバー工法ではなく、葺き替え工事の方が適切な場合があります。
□まとめ
屋根カバー工法は、費用を抑えられ、工期が短いというメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。既存の屋根の劣化状況や建物の構造によっては、適さない場合もあるため、当社のような専門業者に相談し、適切な判断をすることが重要です。
屋根カバー工法を採用する際は、メリットとデメリットを比較検討し、自分の家の状況に最適な方法を選択しましょう。