築年数の経った家のメンテナンス、特にサイディングの外壁の塗り替えは、いつ行えばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
サイディングの外壁は、耐久性に優れ、メンテナンスの手間が少なく、多くの住宅に採用されています。
しかし、年月が経つにつれて、徐々に劣化が進んでいきます。
適切な時期に塗り替えを行うことで、家の寿命を延ばし、美観を保つことができます。
この記事では、サイディングの外壁の塗り替え時期の目安や、劣化症状と適切な対策時期について解説していきます。
□サイディング塗り替えの目安は?
サイディングの外壁の塗り替え時期の目安は、約10年です。
しかし、これはあくまでも目安であり、実際の塗り替え時期は、塗料の種類や劣化状況によって異なります。
例えば、高耐久性のフッ素系塗料を使用していれば、15年以上持つ場合もあります。
一方、アクリル系塗料など、耐久性の低い塗料を使用していた場合は、5~8年で塗り替えが必要になることもあります。
1: 塗料の種類による耐用年数の違い
塗料の種類によって、耐用年数は大きく異なります。
一般的に、耐用年数の長い順に、フッ素系塗料、シリコン系塗料、ウレタン系塗料、アクリル系塗料となります。
2: 劣化状況による判断
サイディングの外壁の劣化状況も、塗り替え時期を判断する上で重要な要素です。
具体的には、以下の様な劣化症状が見られる場合は、塗り替えを検討する必要があるでしょう。
・シーリングの劣化
サイディングボードの隙間を埋めるシーリングが、ひび割れや剥がれを起こしている。
・外壁の変色
外壁の色が、元の色と比べて明らかに変わっている。
・チョーキング現象
外壁を手で触ると、白い粉が付着する。
・サイディングの反り
サイディングボードが、反ったり浮いたりしている。
・ひび割れ
外壁に、ひび割れが発生している。
・塗膜の剥がれ
外壁の塗膜が剥がれ、下地が見えている。
□放置するとどうなる?サイディングの劣化症状と対策
サイディングの外壁の劣化は、放置すると様々な問題を引き起こします。
1.引き起こす問題
・雨漏りや水分の浸入
サイディングの外壁は、雨水や湿気を防ぐ役割を果たしています。
しかし、劣化が進むと、外壁にひび割れや剥がれが発生し、雨水や湿気が侵入しやすくなります。
雨漏りや、木材の腐食、カビの発生など、深刻な被害につながる可能性もあります。
・美観の悪化
サイディングの外壁が劣化すると、見た目が悪くなり、家の印象も悪くなってしまいます。
また、近隣住民からクレームを受ける可能性もあります。
・住宅の寿命を縮める
サイディングの外壁の劣化は、住宅全体の寿命を縮める原因となります。
適切な時期に塗り替えを行うことで、住宅の寿命を延ばし、安心して住み続けることができます。
2.劣化症状別の対策
・シーリングの劣化
シーリングの劣化は、雨水や湿気が侵入する原因となります。
シーリングの劣化が見られる場合は、早急に補修が必要です。
シーリングの補修は、当社のような専門業者に依頼することをおすすめします。
・外壁の変色
外壁の変色は、塗膜の劣化が原因です。
外壁の変色が目立つ場合は、塗り替えを検討する必要があるでしょう。
・チョーキング現象
チョーキング現象は、塗膜の劣化が進んで、粉状になっている状態です。
チョーキング現象が見られる場合は、防水効果が低下しているため、早急に塗り替えが必要です。
・サイディングの反り
サイディングの反りは、内部の腐食や、地震などの外的要因が考えられます。
サイディングの反りが発生している場合は、当社のような専門業者に相談し、適切な対策を講じる必要があります。
・ひび割れ
ひび割れは、地震や地盤沈下などの外的要因、または、施工不良が原因で発生することがあります。
ひび割れは、放置すると雨水が侵入し、建物内部の腐食やカビの発生につながるため、早急に補修が必要です。
・塗膜の剥がれ
塗膜の剥がれは、外壁の劣化が進んで、塗膜が剥がれてしまった状態です。
塗膜の剥がれが見られる場合は、防水効果が低下しているため、早急に塗り替えが必要です。
□まとめ
サイディングの外壁の塗り替え時期は、約10年を目安に、塗料の種類や劣化状況によって判断する必要があります。
劣化症状を放置すると、雨漏りや水分の浸入、美観の悪化、住宅の寿命を縮めるなどの問題が発生する可能性があります。
定期的に外壁の状態をチェックし、適切な時期に塗り替えを行うことで、快適で安全な住環境を保つことができます。