「一体なぜ。原因がわからない…」
「直そうと思っても、なかなか直らない…」
そう思っていませんか。
この記事では、ALC3階建て・陸屋根特有の雨漏り原因と、なかなか直らない理由を分かりやすく解説します。
□ALC3階建て・陸屋根の雨漏り原因
ALC3階建て・陸屋根は、スタイリッシュで開放的なデザインが魅力ですが、同時に雨漏りリスクも高い構造と言えます。
その理由は、建物の形状と外壁・屋根の構造にあります。
1:建物全体が雨掛かりする
ALC3階建て・陸屋根は、キューブ型に近い形状をしているため、建物全体が雨に晒されます。
和風住宅のように、軒の出やひさしが雨から守ってくれる構造とは異なり、外壁や屋根、サッシ周り、バルコニーなど、あらゆる箇所が雨の直接的な影響を受けます。
2:防水層の劣化
ALC外壁は、表面が防水層となっているため、雨がその防水層を突破すると、室内に侵入してしまいます。
サイディング外壁のように、通気層に防水シートが設けられている構造とは異なり、ALC外壁は表面の防水層が劣化すると、そこから雨水が侵入しやすくなってしまいます。
3:排水口の詰まり
陸屋根は、屋根材がなく、表面が防水層で覆われているため、瓦などの屋根に比べて、防水層の劣化が早く、穴が開きやすい傾向にあります。
また、屋上には排水口があり、雨水を排水する役割を担っていますが、この排水口が詰まってしまうと、水が滞留し、防水層への負担が増加してしまいます。
□なぜALC3階建て・陸屋根の雨漏りは直らないのか?
ALC3階建て・陸屋根の雨漏りがなかなか直らない理由は、構造的な問題だけでなく、調査や修理の難しさも関係しています。
1:雨漏り調査の難しさ
3階建ての雨漏り調査は、2階建てに比べて難易度が高いです。
3階の外壁は、足場を組まないと適切な調査が難しく、調査費用も高額になる傾向があります。
そのため、実際には足場を組まずに簡易的な調査を行う場合が多く、原因特定が難しいケースも少なくありません。
2:浸入原因となる箇所の多さ
ALC3階建て・陸屋根では、屋上防水層、屋上排水口、笠木、ALC外壁本体、目地のシーリング、サッシ周りのシーリングなど、雨漏りの原因となり得る箇所が数多く存在します。
これらの箇所は、面積が広く、目視での確認が難しい場合もあるため、原因特定に時間を要するケースが多いです。
3:通常のメンテナンスでは対応できない場合がある
外壁塗装や屋上防水などの通常のメンテナンスでは、雨漏りが直らない場合があります。
雨漏りの原因が、通常のメンテナンスでカバーできない箇所にある場合や、施工不良など、根本的な原因が解決されない場合は、雨漏りが再発してしまう可能性があります。
□まとめ
ALC3階建て・陸屋根の雨漏りは、構造的な特徴や調査・修理の難しさから、なかなか直らないケースが多いことがわかりました。
雨漏りを解決するためには、専門会社に相談し、適切な調査と修理を行うことが重要です。
雨漏りの原因を特定し、適切な対策を講じることで、快適な住空間を取り戻すことができます。