家の屋根や外壁の塗装を検討していて、塗料の種類について詳しく知りたい、シリコン塗装のメリット・デメリットを理解して、最適な塗料を選びたいと考えているのではないでしょうか。
この記事では、シリコン塗装のメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
シリコン塗装とは?メリットを知ろう
シリコン塗装は、住宅の屋根や外壁塗装で人気の塗料です。
耐久性、低汚染性、豊富なカラーバリエーションなど、様々なメリットがあるため、多くの住宅で採用されています。
1:耐久性に優れる
シリコン塗装は、住宅に使われる塗料の中でも耐久性が高い部類で、約7年〜15年の寿命を持ちます。
シリコン塗料は硬い塗膜を形成する塗料であり、防水性・撥水性が高く汚れにくい性質を持ちます。
また、600℃の熱にも耐える耐熱性や、紫外線・酸性雨でも劣化しにくい耐光性を備えており、今後も長く住み続ける予定がある家の塗装に適しています。
2:低汚染性が期待できる
シリコン塗装は、表面に汚れが付着しにくい低汚染性も備えている塗料です。
塗装から時間が経過しても汚れが目立ちにくいので、美しい家を長く保ちたい方に適しています。
また、透湿性が高く結露が発生しにくいため、家の内側にカビが発生して傷んでしまうことを防げるメリットもあります。
3:色や価格帯の選択肢が豊富
シリコン塗料は、主要な塗料の中でも最も人気な種類なので、各メーカーがラインナップに力を入れており、カラーや価格帯のバリエーションが豊富なこともメリットに挙げられます。
シリコン塗料の中でも価格が抑えめの商品を選んだり、機能性に優れた商品を選んだりすることも可能で、家の雰囲気に合わせた色を選ぶこともできます。
デザインを重視したい方はもちろん、費用を安く抑えつつ寿命の長い塗料を選びたい方にも適しています。
シリコン塗装のデメリットも理解しておこう
シリコン塗装は、魅力的なメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これらのデメリットを理解した上で、シリコン塗装を採用するかどうかを判断することが大切です。
1:アクリル塗料・ウレタン塗料よりも高価
シリコン塗料は、主要な塗料の中ではやや高価な部類で、アクリル塗料・ウレタン塗料と比べると平米単価も割高になります。
屋根塗装・外壁塗装のためにまとまった予算を用意できない場合には、シリコン塗料はやや不向きになるでしょう。
ただしアクリル塗料・ウレタン塗料と比べて耐用年数が長いので、次の塗り替えまでの周期を長く見積もることができます。
そのため長期的に見ると屋根・外壁のメンテナンス費用を節約できることも多いです。
2:フッ素塗料よりも耐用年数が短い
主要な塗料の中で最も高価なフッ素塗料と比べると、シリコン塗料はやや耐用年数が短くなる傾向があります。
最も耐用年数が長い塗料を選びたい場合、シリコン塗料は中途半端な選択肢のように思えるかもしれません。
新築する建物の屋根塗装・外壁塗装で、今後何十年と住み続ける予定がある場合には、シリコン塗料よりもグレードの高いフッ素塗料などを選ぶことをおすすめします。
3:弾性が低くひび割れしやすい
シリコン塗料は表面の塗膜が硬く、柔軟性が低い塗料なので、劣化するとひび割れを起こしやすい性質を持っています。
地震の際に外壁材が割れてしまうと、シリコン塗料の塗膜も一緒に割れてしまうことが多いのです。
硬い塗膜を持つおかげで高い防水性・撥水性を実現しているのですが、ひび割れが気になる場合にはウレタン塗料などの別の塗料を選ぶ、もしくは弾性シリコン塗料と呼ばれる弾性塗料を検討すると良いでしょう。
まとめ
シリコン塗装は、耐久性、低汚染性、豊富なカラーバリエーションなど、多くのメリットを持つ塗料です。
しかし、アクリル塗料やウレタン塗料よりも高価、フッ素塗料よりも耐用年数が短い、弾性が低くひび割れしやすいなどのデメリットもあります。
これらのメリットとデメリットを理解した上で、自分の家の状況や予算に合わせて最適な塗料を選んでください。