苔の発生原因や、自分でできる掃除方法、業者に依頼する場合のメリット・デメリット、そして何より、苔の再発を防ぐ予防策を知っておくことが大切です。
今回は、戸建て住宅の外壁の苔対策について、分かりやすく解説します。
苔外壁の悩み解決ガイド
コケが発生する原因を徹底解説
コケの発生は、胞子が風によって運ばれ、外壁に付着することから始まります。
胞子が発芽し、成長するには、水分と適度な光が必要です。
そのため、日陰で湿気がこもりやすい場所、特に北側や屋根の影になる部分はコケが発生しやすい傾向にあります。
外壁の材質や状態も影響し、凹凸が多く水が溜まりやすい素材はコケの繁殖に適しています。
また、周囲の環境も重要で、近くに樹木や池などがある場合、胞子が飛来しやすくなります。
外壁の材質とコケの発生リスク
外壁の材質によって、コケの発生リスクは大きく異なります。
モルタルやサイディングなどの多孔質の素材は、水分を吸収しやすく、コケの生育に適した環境を作りやすいです。
一方、金属系サイディングやタイルは、表面が滑らかで水はけが良いので、コケの発生リスクは比較的低くなります。
塗装の状態も重要で、塗膜が劣化し、防水性が低下すると、水分が外壁内部に浸入しやすくなり、コケの発生を助長します。
コケの繁殖しやすい環境と時期
コケは、湿度が高い環境を好みます。
そのため、風通しが悪く、湿気がこもりやすい場所では繁殖しやすいです。
雨が多く降る時期や、気温が高く湿度が高い夏場などは、特に注意が必要です。
また、コケの種類によって、胞子を飛ばす時期が異なります。
春から初夏にかけて胞子を飛ばす種類もあれば、晩秋から初春にかけて胞子を飛ばす種類もあります。
そのため、一年を通してコケの発生に気を配ることが大切です。
苔外壁の掃除方法と注意点
自分でできるコケ除去の手順
軽度の苔であれば、自分で除去できます。
まず、ホースで高圧洗浄機を使用せず、丁寧に水洗いして汚れを落とします。
その後、中性洗剤をつけたブラシやスポンジで優しくこすり洗いします。
苔専用の洗剤を使用すると効果的ですが、塩素系漂白剤は外壁を傷める可能性があるので使用を避けましょう。
洗剤を使用する際は、ゴム手袋と保護メガネを着用し、換気にも気を付けてください。
作業後は、十分に水で洗い流し、乾燥させましょう。
高圧洗浄機を使う場合の注意点
高圧洗浄機は、強力な水圧で苔を除去できますが、外壁を傷める可能性があります。
特に、古い外壁や傷んでいる外壁には使用を避け、使用する場合は、低圧から始め、徐々に圧力を上げていくことが大切です。
また、ノズルを壁面に近づけすぎると、塗膜が剥がれる可能性があるので注意が必要です。
作業後は、高圧洗浄機に残った洗剤をしっかり洗い流してください。
業者に依頼する場合のメリットデメリット
自分で除去できないほどの苔や、高所にある苔の除去には、業者に依頼することがおすすめです。
業者は、高圧洗浄機やバイオ洗浄など、専門的な技術と機器を用いて、効率的に苔を除去できます。
コケ除去後の適切なアフターケア
苔を除去した後も、適切なアフターケアを行うことで、再発を防ぐことができます。
定期的に外壁の状態をチェックし、苔の発生を見つけたら、早期に除去しましょう。
また、風通しの良い環境を保ち、湿気がこもらないように工夫することも大切です。
必要に応じて、防藻・防カビ塗料を塗布することで、苔の発生を抑制することができます。
まとめ
外壁の苔は、見た目だけでなく、建物の劣化にも繋がるため、適切な対策が必要です。
苔の発生原因、除去方法、予防策を理解し、場合に応じて業者に依頼しましょう。
定期的な点検と適切なアフターケアを行うことで、美しい外壁を長く保つことができます。
コケの発生しやすい環境を改善し、防藻・防カビ塗料を使用するなど、予防策を講じることも効果的です。
早めの対処が、建物の寿命を長く保つことに繋がります。
