
外壁塗装を検討中の方にとって、物置の扱いは悩ましい問題です。
塗装作業に支障があるのか、移動させる必要があるのか、そして移動させる場合の注意点など、疑問は尽きません。
今回は、外壁塗装と物置の関係性について、具体的なケースを交えながら解説します。
外壁塗装と物置の適切な関係性
物置の移動が必要なケース
外壁塗装において、物置の移動が必要となるケースは主に2つあります。
1:物置が外壁に接している場合
この場合、物置と外壁の間に十分な隙間(10~30cm程度)が確保できないため、塗装作業が困難になります。
ローラーが届かず、綺麗に塗装できないだけでなく、外壁と物置の間に塗料が付着しにくく、長期間の雨ざらしに耐えられない部分が出てくる可能性も考えられます。
2:足場の設置場所と物置の位置が重なってしまう場合
足場を組む際に物置が邪魔になり、安全な作業ができない、もしくは足場が物置に接触して破損する可能性があるため、移動が必要となります。
足場と物置の間には、少なくとも1メートル程度の距離を確保することが理想的です。
物置の移動が不要なケース
すべての物置を移動させる必要があるわけではありません。
外壁から十分な距離(1メートル程度)を保ち、足場設置の邪魔にならない位置にある物置は、移動の必要がない場合があります。
ただし、これはあくまで目安であり、家の構造や足場の設置方法によっては、多少の移動が必要になる場合もあります。
事前に塗装業者に相談し、確認することが重要です。
物置と外壁の距離と足場との関係性
物置と外壁、そして足場との位置関係は、外壁塗装の成功を左右する重要な要素です。
物置が外壁に近接している場合、塗装作業が困難になるだけでなく、雨漏りのリスクも高まります。
また、足場が物置と干渉する場合、作業員の安全を確保できず、物置自体が破損する可能性も出てきます。
そのため、塗装業者と十分に相談し、最適な物置の位置を確認することが必要です。
物置 外壁塗装における移動と注意点
物置の移動方法と手順
物置の移動は、できるだけ塗装工事前日までに完了させましょう。
当日に行うと、足場設置作業の妨げになり、作業の遅延や事故につながる可能性があります。
移動する際には、傾斜がないか水平器などで確認し、水平に設置することが大切です。
ドアの開閉がスムーズに行えるか、必ず確認しましょう。
固定されている物置の対処法
物置がブロックや金具で固定されている場合は、事前に固定を外す必要があります。
自分で外せない場合は、専門業者に依頼しましょう。
固定を外す作業は、物置の破損を防ぐため、慎重に行うことが重要です。
移動後の物置の設置方法
移動後の物置の設置も、水平を保つことが重要です。
傾斜があると、ドアの開閉に支障をきたしたり、物置自体が不安定になったりする可能性があります。
水平器を使用し、しっかりと固定しましょう。
まとめ
外壁塗装において、物置の移動は、塗装作業の効率性と安全性を確保するために重要な要素です。
物置が外壁に密着している場合や、足場と干渉する場合には、必ず移動させる必要があります。
移動する際には、水平を保ち、固定されている場合は事前に固定を外すなど、注意が必要です。
その他、作業の邪魔になるものは全て移動させることで、スムーズな外壁塗装工事が進みます。
事前に塗装業者と相談し、最適な計画を立てることをお勧めします。