
放置すると、見た目の悪化だけでなく、建物の寿命を縮める原因にもなります。
今回は、外壁のカビが発生する原因を構造的な問題と環境的な問題に分け、それぞれに対する具体的な対策方法をご紹介します。
カビの種類の見分け方や、適切な洗浄方法、防カビ塗料の選択についても解説します。
外壁カビの原因を徹底解説
カビの発生メカニズムを理解する
カビは菌類の一種で、胞子を飛ばして繁殖します。
胞子は空気中に常に存在し、温度・湿度・栄養源が揃うと発芽・成長します。
外壁は、高温多湿になりやすく、汚れが付着しやすいことから、カビの繁殖に適した環境になりやすいのです。
特に、雨水が滞留しやすい凹凸のある壁面や、ひび割れのある壁面はカビが発生しやすいと言えます。
外壁に発生する主なカビの種類
外壁に発生するカビは、種類によって色や形が異なります。
黒カビ、白カビ、緑カビなど、様々な種類のカビが存在します。
それぞれに繁殖条件や除去方法が異なるため、正確な種類を特定することが適切な対策を行う上で重要です。
コケや藻との見分け方
コケや藻は、カビと見た目や生育環境が似ているため、見分けが難しい場合があります。
コケと藻は光合成を行う植物であるため、日当たりの良い場所に多く発生します。
一方、カビは日陰でも繁殖します。
また、コケや藻は緑色をしていることが多いですが、カビは黒、白、黄など様々な色をしています。

外壁のカビの原因別対策方法
構造的な原因と対策
構造的な原因としては、外壁材の材質、家の構造、施工不良などが挙げられます。
例えば、表面に凹凸のある外壁材は、雨水が溜まりやすくカビが発生しやすいため、フラットな材質の外壁材への変更を検討する必要があります。
また、通気性が悪い構造や、結露しやすい構造もカビの発生を助長します。
適切な換気システムの導入や断熱材の施工などによって、結露の発生を抑えることが重要です。
環境的な原因と対策
環境的な原因としては、日当たり、風通し、周辺環境などが挙げられます。
日当たりが悪く、湿気がこもりやすい場所、風通しの悪い場所、植物の多い場所などはカビが発生しやすいです。
日当たりの改善は難しいですが、定期的な清掃や、防カビ効果のある塗料を使用することでカビの発生を抑えることができます。
また、周辺の植物の剪定なども効果的です。
適切な洗浄方法と防カビ塗料の選択
カビの除去には、高圧洗浄やバイオ洗浄などの方法があります。
高圧洗浄は強力な洗浄力がありますが、外壁を傷める可能性があるため注意が必要です。
バイオ洗浄は、カビを分解する微生物を利用した洗浄方法で、外壁へのダメージが少ないのが特徴です。
防カビ塗料は、カビの発生を抑制する効果があります。
塗料を選ぶ際には、防カビ性能だけでなく、耐久性や耐候性なども考慮する必要があります。
業者への依頼を検討するケース
高所作業や大規模な洗浄が必要な場合、専門業者への依頼が安全で確実です。
業者を選ぶ際には、実績や対応エリア、費用などを比較検討することが大切です。
また、バイオ洗浄など、特殊な洗浄方法が必要な場合も業者への依頼がおすすめです。
まとめ
外壁のカビは、構造的な問題と環境的な問題の両方が原因で発生します。
対策としては、外壁材の選定、家の構造、周辺環境の改善、定期的な清掃、防カビ塗料の使用などが有効です。
カビの種類を見極め、適切な洗浄方法を選択し、必要に応じて専門業者に依頼することが重要です。
早期発見・早期対策で、建物の寿命を長く保ち、美しい外観を維持しましょう。
カビの再発を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスも欠かせません。
適切な対策を行うことで、快適な住環境を長く保つことができます。