
経年劣化によってコーキングがひび割れや剥がれを起こすと、雨漏りなどの深刻な問題につながる可能性があります。
適切なメンテナンスを行うことで、建物の耐久性を高め、安心して暮らせる環境を保つことができます。
そこで今回は、ALC外壁のコーキング打ち替えについて、費用や工程、劣化症状などを解説します。
ALC外壁コーキングの劣化とメンテナンス
1:コーキングの劣化症状とは?
コーキングの劣化症状は、ひび割れ、剥がれ、変色、硬化などが挙げられます。
ひび割れは、雨水の浸入経路となり、建物の腐食を招く可能性があります。
剥がれは、防水機能の低下を招き、雨漏りの原因となります。
変色は、紫外線や汚れによるもので、美観を損なうだけでなく、コーキング材の劣化を示唆する場合があります。
硬化は、コーキング材が弾力を失い、ひび割れしやすくなる状態です。
これらの症状が見られたら、早めの点検・補修が必要です。
2:ALC外壁コーキングの寿命と点検時期
ALC外壁コーキングの寿命は、使用する材料や施工方法、気候条件などによって異なりますが、一般的には10年程度と言われています。
しかし、実際の寿命はそれよりも短くなる場合もあります。
定期的な点検を行い、劣化症状の早期発見が重要です。
築10年を目安に、目視による点検を行うことをおすすめします。
3:放置するとどうなる?雨漏りリスクと建物の劣化
コーキングの劣化を放置すると、雨水が建物内部に浸入し、雨漏りや建物の腐食を引き起こす可能性があります。
雨漏りは、内装材の腐敗、カビの発生、シロアリ被害など、様々な問題を引き起こします。
また、建物の構造材が腐食すると、建物の強度が低下し、倒壊の危険性も高まります。
早めのメンテナンスで、これらのリスクを軽減しましょう。
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ALCコーキング打ち替えの費用と工程
alcコーキング打ち替えに必要な費用相場
ALC外壁コーキングの打ち替え費用は、1平方メートル単価で750円~1,100円程度が相場です。
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の費用は、建物の規模、コーキングの劣化状況、使用する材料、施工方法などによって大きく変動します。
alcコーキング打ち替えの工程詳細
まず、古いコーキング材を完全に除去します。
次に、目地を清掃し、プライマーを塗布します。
その後、新しいコーキング材を充填し、ヘラなどで均します。
最後に、コーキング材が完全に硬化するまで待ちます。
増し打ちとの比較メリット・デメリット
増し打ちとは、既存のコーキング材の上に新しいコーキング材を重ね塗りする方法です。
打ち替えに比べて費用が安く、工期も短縮できます。
しかし、既存のコーキング材の劣化が激しい場合や、雨漏りが発生している場合は、増し打ちでは効果が期待できない場合があります。
打ち替えは、高価で工期も長くなりますが、完全に劣化しているコーキング材を除去し、新しいコーキング材でしっかりと防水性を確保できるというメリットがあります。
まとめ
ALC外壁のコーキング打ち替えは、建物の寿命を延ばす上で非常に重要なメンテナンスです。
コーキングの劣化症状に気付いたら、早めの点検と適切な処置が必要です。
費用や工程、増し打ちとの比較で、最適なメンテナンスを行うことができます。
定期的な点検を怠らず、建物の状態を把握することも大切です。
早めの対処が、建物の長寿命化に繋がります。