「なぜ外壁塗装をするのだろう」
外壁塗装は頻繁に行うものではないため、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、外壁塗装の必要性について解説します。
みなさまの疑問を解決できれば幸いです。
□外壁塗装はなぜ必要?
外壁塗装は、「ただ単に色褪せてきた外壁を塗り替えてきれいにするためのもの」と思われがちです。
しかし、本来の目的は見た目をきれいにするよりも、建物を保護することにあります。
建物は毎日のように熱や紫外線、風雨に晒されています。
そのため、年月の経過とともに劣化が進行してしまうのです。
そのような環境下で外壁を放置しておくと、劣化によって建物を保護しきれなくなり、雨漏りや建物の耐久性の低下を招いてしまいます。
建物を守っている「塗膜」には寿命があります。
塗膜の寿命は使用される塗料によって異なりますが、一般的には5年~7年、あるいは10年程度です。
日本の住宅の平均寿命は30年程度と言われていますが、外壁の塗装に関しては30年も持たせることは難しいです。
塗り替えをしないと、塗膜の劣化によって外壁やその内部にダメージが入り、建物の寿命を縮めてしまいます。
長く同じ家に住み続けるためには、定期的な塗り替えが必要なのです。
□外壁塗装が必要ない家はどのような家?
一方で、外壁塗装が必要でないケースもあります。
例えば、以下のような場合が挙げられます。
*タイルの外壁
タイルの表面には、塗装は必要ありません。
タイルは塗装をせずとも30年以上の耐用年数があるため、問題ないのです。
むしろ、塗装をすることで10年〜15年後に塗膜が劣化し、見栄えが悪くなってしまいます。
*レンガの外壁
外壁がレンガの場合も塗装は必要ありません。
レンガはタイルよりもさらに耐用年数が長く、50年以上もつ場合も多いです。
レンガを塗装すると、タイルの場合と同様に、塗料の耐用年数ごとに塗り替えが必要になります。
塗装のメリットがないため、特別な理由がない限りは塗装は必要ありません。
*サイディング外壁に張り替えて8年以内
サイディング外壁は、10年程度は塗り替えなくても問題ないものが多いです。
塗装の劣化や剥がれが特に見られなければ、張り替えから8年以内の場合は塗り替え不要でしょう。
塗装とは別で、目地に使われている「シーリング」は8年〜10年で劣化するため、補修が必要になります。
□まとめ
今回は、外壁塗装が必要な理由と、反対に外壁塗装が必要ない家の特徴について解説しました。
タイルやレンガ、新しいサイディング外壁以外は、たいてい早めの塗り替えが必要になります。
家を長持ちさせるためにも、外壁塗装はしっかり行いましょう。