屋根材がまだ綺麗な状態では塗装でのメンテナンスがメインとなります。
しかし、古くなった場合はカバー工法か葺き替えが必要となります。
今回はカバー工法と葺き替え工法の違い、メンテナンスのタイミングを紹介します。
□カバー工法と葺き替え工法について
屋根のカバー工法とは古い屋根に重ねるように新しい屋根を被せる方法です。
一方、葺き替えの場合は古い屋根材を取り除きます。
カバー工法には、費用が安いという特徴があります。
これは古い屋根を取り除いたり処分したりする必要がないためです。
もちろん手間が少ない分、工期も短いため、人件費削減にも繋がります。
また、防音性や断熱性が高まるという魅力もあります。
屋根が二重になるため音や熱が伝わりにくくなります。
これにより、雨音が家の中に伝わりにくくなること、暑さが軽減されることなども期待できます。
□葺き替えやカバー工法が必要な症状とは?
ところで葺き替えやカバー工法はどのタイミングで検討すれば良いのでしょうか。
検討する目安となる要素は「屋根材の寿命」、「劣化症状」があります。
前者は屋根材ごとに変わりますので、ご自身の屋根材の寿命を確認しておくと良いでしょう。
以下では劣化症状について詳しく説明します。
1つ目は、経年劣化が進んでいる場合です。
耐用年数が近づいてくると住宅の広範囲に劣化が見られ始めます。
屋根のひび割れが大きくなっている場合は、屋根工事のタイミングでしょう。
2つ目は、コケが広がっている場合です。
特にスレート屋根の場合は表面にコケが発生します。
屋根の塗膜が正常に機能しなくなると屋根が湿気を吸収し続け、コケが繁殖します。
コケは美観を失わせるだけでなく、屋根材自体をボロボロにする可能性もあるため注意が必要です。
3つ目は、屋根材が波打っている場合です。
こちらもスレート屋根によくある症状の一つです。
この症状がみられる場合は屋根材内部にまで水が浸入している可能性があります。
そのため、早急に葺き替え工事をする必要があります。
4つ目は、雨漏りが発生している場合です。
雨漏りの原因は見た目では分かりにくいことがほとんどです。
雨漏りが起こっている場合は屋根材以外にもその下にある防水シートや野地板も劣化が進んでいるかもしれません。
放置すれば住宅に大きなダメージを与えることとなるため、早めに修理を依頼しましょう。
また、台風など自然災害が原因の場合もあります。
その場合は、その部分の修理のみで解決することもあります。
□まとめ
カバー工法か葺き替え工事のどちらが必要かは、下地や屋根の状態を見て正しく判断する必要があります。
そのため、正しい判断を求める場合は業者に一度依頼することをオススメします。
屋根や外壁の不具合のことならぜひ当社までご相談ください。