目に見えないためあまり実感がわきにくいですが、紫外線は雨の日でさえ降り注いでいるのです。
今回は、紫外線が外壁に与える影響と、紫外線の影響を受けにくい色・受けやすい色をご紹介します。
□紫外線が外壁に与える影響とは?
外壁は、紫外線を浴び続けることで次第に経年劣化していき、色あせるようになります。
それは、紫外線エネルギーが色を構成している顔料の原子を破壊して、色味が変化してしまうためです。
日当たりの良い南面と、日当たりの悪い北面を比べると、南面の方が色あせが進行しているのではないでしょうか。
色の原子の中にも光に強いものと弱いものがあり、色あせのしやすさは異なります。
しかし、どんな色であっても色あせを完全に防ぐことはできず、紫外線を受ければ受けるほど色味が変わっていくでしょう。
□紫外線に強い色と弱い色
*色あせしにくい色
・白
白は色素の結合や化学変化が起きにくく、色あせしにくいです。
その反面、白は汚れが目立ちやすいといったデメリットもあるため、紫外線に強いといってもあまり美観は長持ちしないでしょう。
・黒
一般的に黒というと、光を集めやすい印象があるため色あせしやすいと思われる方も多いでしょう。
しかし、黒の塗料にはカーボンブラックという原料が使用されており、これは光に分解されません。
そのため、色あせがしにくいといえます。
ただ、黒の外壁も白と同様に汚れが目立ちやすいという特徴がある点には注意が必要です。
・青
青は、色の性質上太陽光や紫外線の影響を受けにくいです。
標識に青色が使用されているのも、色あせを考慮した結果だというと納得ですね。
・ベージュ
原色に白を混ぜることで、鮮やかさを押さえて耐光性の低さをカバーしてくれます。
色あせのしにくさと汚れの目立ちにくさの両方のバランスが取れるため、万能な色といえるでしょう。
*色あせしやすい色
・赤や黄色などの原色
彩度の高い原色系の外壁は、紫外線をよく吸収するため色あせがかなりしやすいです。
そのため、メンテナンス頻度のことを考えるとできるだけ避けたいところでしょう。
□まとめ
今回は、紫外線が外壁に及ぼす影響と色あせしにくい色・しやすい色をご紹介しました。
塗りたての美しい状態をできる限り保ちたい方は、色あせのしにくさだけでなく、汚れの目立ちにくさにも考慮して色を選ぶようにしましょう。
当社では耐用年数の長い塗料を取り扱っていますので、塗装の持ちが気になる方は安心してお任せください。