マイホームを長く快適に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
その中でも、外壁の防水や保護に重要な役割を果たすのがシーリングとコーキングです。
しかし、この2つの言葉、実は明確な違いを知っている人は少ないのではないでしょうか。
「シーリング」と「コーキング」、どちらも建物の防水や外壁の保護に役立つものであり、現場では同義語として使われている場合が多いです。
この記事では、シーリングとコーキングの共通点、種類、特徴を詳しく解説し、適切なメンテナンス方法や選び方のポイントをわかりやすく説明します。
□シーリングとコーキングの違いとは?
シーリングとコーキングは、どちらも建物の防水や外壁の保護に役立つものであり、明確な違いはありません。
どちらも水が内部に浸入することを防いだり、外壁の負担を軽減したりするために用いられます。
防水性があるため、同じような使われ方をしています。
建築や外壁塗装の現場では、同義語として使われていると思って問題ありません。
□シーリングの選び方と劣化症状
シーリングには、アクリル系、ウレタン系、変成シリコン系、シリコーン系など、それぞれ特徴や用途が異なります。
適切なシーリングを選ぶためには、建物の構造や部位、使用環境などを考慮する必要があります。
1: アクリル系
・ 水性の素材を使用しており、伸びが良くて作業がしやすい。
・ 湿っている場所にも施工できるため、使える場所が広い。
・ 硬化すると肉痩せしやすい。
・ 耐久性や対候性が低いため、外壁にはあまり向いていない。
・ 太陽光が当たる場所では、ひび割れが早く起こる可能性がある。
2: ウレタン系
・ 耐久性が高く、外壁に適している。
・ 硬化すると弾力性が生まれ、外壁のひび割れや目地の高い密封効果を発揮する。
・ 紫外線に弱いため、太陽光が当たる場所に使う場合は、上から塗装する必要がある。
・ 完全硬化までに3日~7日ほどかかり、乾燥時も紫外線に当たらないように注意が必要。
3: 変成シリコン系
・ 硬化時間が短く、外壁塗装時に採用されることが多い。
・ 施工から30分ほどで触れるようになり、1時間もすれば塗装できるくらいまで硬化する。
・ シリコン系よりも耐久性が低く、ウレタン系よりも密着性が劣る。
・ 価格が高い。
4: シリコーン系
・ キッチンや浴室などの水回りの補修によく使用される。
・ 上から塗装による保護ができないため、外壁や屋根の使用には不向き。
・ ホームセンターに多く販売されている。
・ 外壁に使用すると、補修した部分だけ塗装を弾いてかえって悪化してしまう場合がある。
シーリングは、経年劣化によりひび割れ、破断、肉やせなどの症状が現れるため、定期的な点検とメンテナンスが重要になります。
□まとめ
シーリングとコーキングは、どちらも建物の防水や外壁の保護に役立つものであり、明確な違いはありません。適切なシーリングを選ぶためには、建物の構造や部位、使用環境などを考慮することが重要です。
また、シーリングは経年劣化により様々な症状が現れるため、定期的な点検とメンテナンスを行うようにしましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、マイホームを長く快適に保つことができます。